はしがき
东京大学社会科学研究所は,研究所の活动全般に関する自己点検の一环として,国内外の有识者 の方々から助言を求めることを目的に, 「东京大学社会科学研究所谘问委员会」を设置し,5 名の委 次いで 2010 年 3 月には,5 名の委员のうち 2 名が交替し,新しいメンバーのもとで第 3 回目の 委员から指摘された社会科学研究所の戦略的な広报活动の进捗について,主として说明を行った. 具体的には,社会科学研究所のロゴの作成,和文英文を组み合わせたハンディーで分かりやすい ブロシュアの作成と配布,2010 年 4 月から共同利用共同研究拠点への移行が决まった附属社会调 査·データアーカイブ研究センターの活动を绍介する英文并记のパンフレットの作成,本馆 1 阶の コミュニケーション·スペースを活用した写真による事业活动の绍介,东京大学出版会と连携して 実施した刊行物(希望学シリーズ)の出版クラブ(神楽坂)や盛冈市での记者会见,刊行物の宣伝 を兼ねた福井市での讲演会などがそれである.本巻の冒头に,1 年间の事业活动の一端を绍介する 写真と,所员が 2009 年度に刊行した著作物の表纸をカラー刷りで掲载したのも,広报活动の新し い试みのひとつである.また,この 1 年间に社会科学研究所のホームページについても色々と工夫 を凝らし,研究者だけではなく,より多くの人々に私たちの活动を知ってもらうように努力した. その一方,页数が増えていく倾向にある年报の编集について内部で议论を重ね,当初は,できる だけスリム化を図る方向で作业を进めようとした.しかし,この试みは断念せざるを得なかった. というのも,毎年刊行する年报は,①社会科学研究所の事业活动を外に向けて绍介するという目的 だけではなく,②総务,人事,财务,国际交流,図书の収集·阅覧サービスなど,各种业务を克明 に记录し保存する文书の性格を持っていること,そして何より,③所员の研究活动の自己点検と教 员评価(准教授の采用,教授への升任,教授任用 10 年目の评価)の公开を目的とする,自主的な 评価文书の性格も持っているからである.その结果,前年度に引き続き,分量は 200 页を超える 年报は第 46 号(2009 年度版)から全文を社会科学研究所のホームページで公开している. 大部なものになってしまったが,上记の复合的な目的に鉴みて,ご容赦いただきたい.なお,この さて,社会科学研究所は,法学·政治学·経済学·社会学という社会科学の 4 つの分野に属する 研究者で构成する,全国でもユニークな存在である.异なる学问分野の研究者が集まり,研究者个 人が自律的に设定する研究テーマについて,理论·歴史·国际比较の観点から探求を进めると同时 に,共通のテーマについて「全所的プロジェクト」を组织し,3 年から 5 年の期间をかけて共同研 究を実施し,その成果を公表するという方法を,一贯してとってきている. (希望の社会科学)と「地域主义比较」 CREP )の研究活动がそれぞれ终结し,前者は『希望学 ( 员の方々による第 1 回会议を 2008 年 4 月,第 2 回会议を 2009 年 4 月に,それぞれ开催した. 会议を开催した.この场で私たちは,第 2 回谘问委员会で,取り组むべき重要な课题として复数の
2009 年 3 月には,2006 年度から続けてきた 2 つの全所的プロジェクト,つまり「希望学」
シリーズ』 (全 4 巻,东京大学出版会) ,后者は英语本『 East Asian Regionalism from a Legal ( Perspective 』 Routledge, UK )として刊行された.また,5 年间にわたる希望学チームの协力
に対して,2009 年 11 月には,釜石市の野田武则市长から市への功労に対する感谢状を顶戴する という栄誉を得た.また,2010 年 4 月からは,1 年近くの准备期间をへて, 「ガバナンスを问い 直す」という新しい全所的プロジェクト(研究リーダー大沢真理教授)を开始している. プロジェクト,グローバル COE 连携拠点事业(グローバル时代の男女共同参画と多文化共生) ,文 科省からの委托事业(近未来课题解决型事业:すべての人々が生涯を通じて成长可能となるための 雇用システムの构筑) ,寄付研究部门事业(人材ビジネス研究)など,竞争资金にもとづく研究事 业を多数, 并行して遂行している.また, 社会科学研究所の事业の柱のひとつである附属社会调査· データアーカイブ研究センターは,2009 年 6 月に共同利用共同研究拠点に认められ,2010 年 4 月から正式に拠点としての活动を开始した. 东京大学は全学的に,第二次中期目标·中期计画(2010 2015 年度)を策定し,同时に滨田 総长のイニシアチブのもとで作成した「东京大学国际化推进长期构想(提言) 」と「行动シナリオ」 (通称,FOREST2015)を 2010 年 3 月に公表した.社会科学研究所でも,この动きに合わせて, ①学际的な共同研究の推进(全所的プロジェクトなど) ,②调査の実施(パネル调査,地域密着型 调査,海外での现地调査) ,③研究インフラの构筑( SSJ データアーカイブ,特色のある図书の収 集と阅覧サービス)の 3 つを研究事业の柱とする中期目标·中期计画を作成した. 私たちの课题は,现代の日本と世界が直面するさまざまな问题を社会科学の観点から,真挚に, かつ総合的に研究することであり,またその研究成果をもとに社会と连携することにある.この基 本的な课题とミッションは研究所の创设以来,いささかも変わっていない.そして,上记の 3 つの 柱を基盘にしながら,一方では研究·教育活动の国际化の推进,他方では若手研究者の育成と支援 (キャリア确立の 10 年间支援)を,积极的に进めて行きたいと考えている. この年报をつうじて,社会科学研究所の活动についてひろくご理解いただくとともに,忌惮のな いご意见,ご批判の基础资料としていただくことができれば幸いである. 2010 年 8 月 东京大学社会科学研究所长 末广昭 社会科学研究所では,全所的プロジェクトとは别に,科学研究费补助金による 30 を超える研究

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